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過去の活動
2018.01.24
第4回最終選考会、「OTON GLASS —知覚を拡張する IoT スマートグラス—」が最優秀賞受賞
1月21日、「神戸アイセンター」(神戸市中央区)のオープニング記念イベントの一環として、「第 4 回 Grants4Apps Tokyo」の最終選考会・表彰式と、視覚障害のある方の就労を支援する 公益財団法人NEXT VISION による「isee!“Working Awards”」の表彰式を、同時開催いたしました。最終選考会では、事前審査で選ばれた上位5チームがプレゼンテーションを行い、最終審査の結果、最優秀賞、優秀賞に輝いた3チームには助成金とトロフィーが贈られました。
プレゼンテーションを行う株式会社OTON GLASS 島影圭佑氏
開催概要
名称 | 「isee!innovation connections」 (「isee! “Working Awards”」「第 4 回 Grants4Apps Tokyo」 を同時開催) |
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主催 | 公益財団法人 NEXT VISION、バイエル薬品株式会社 |
日時 | 2018 年 1 月 21 日(日) 12:30~16:30 |
場所 | 神戸アイセンター2 階(神戸市中央区) |
課題 | 眼疾患患者さんをサポートする革新的なソリューション |
審査基準 |
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審査表彰 |
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受賞企業/代表者
最優秀賞
代表者 | 島影 圭佑氏(株式会社 OTON GLASS) |
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タイトル | OTON GLASS —知覚を拡張する IoT スマートグラス— |
視覚障害者のために文字を代わりに読み上げてくれる眼鏡。カメラが内蔵されており、装着した状態で操作すると、目の前の文字を画像データとして記録。記録データの中からテキストデータを抽出して音声データに変換し、利用者に音声で提供する。他者の助けを借りずに気軽に文字を読むことができるようになり自律した行動が可能になる。
優秀賞
代表者 | 菅原 充氏 (株式会社 QD レーザ) |
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タイトル | 網膜投影技術を用いた新たなロービジョンケア |
レーザ網膜走査技術を利用したヘッドマウントディスプレイ。超小型のプロジェクタをアイウェア内部に搭載し、非常に微弱なレーザ光を用いて装着者の網膜に映像を直接投影する。
装着者は自身の視力やピント調節機能に依存せず、映像を見ることができる。既存の視覚補助具で改善しにくかったロービジョンの方々の QOL を向上させる
代表者 | 堅田 侑作氏(慶応義塾大学 医学部眼科教室 光生物学研究室) |
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タイトル | 人工知能による多重的網膜循環動態推定医療機器プログラムの開発 |
AI を使って眼底写真からピクセル単位で異常所見を検出し、日本で多数蓄積された蛍光眼底造影検査結果を教師データとして学習させ、網膜循環動態を予測するプログラムを開発する。非侵襲的・安価・簡便に眼底写真から眼循環動態が把握できるため、従来検査が困難だった小児や高齢者の検査が可能になるうえ、かかりつけ医院や遠隔地でも気軽、かつ繰り返しの検査が行えることから、早期発見・治療につながる。
特別賞
代表者 | 慶野 晋一氏 (シミックヘルスケア株式会社) |
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タイトル | ふとした時に出来る眼病チェック |
緑内障や糖尿病黄斑変性の早期発見及び患者への疾患啓発を目的とした「眼の病気チェック(仮)」アプリ。アプリに基本情報を入力し、ノイズフィールドチェック手法を用いて眼病の可能性をチェックし、当社独自のデータを加味して、段階的な格付け結果を提供。結果別に対応策を提示する。
代表者 | 遠藤 知慎氏(Locomoco Inc.) |
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タイトル | monoca project |
グラス型ウェアラブルデバイスとスマートフォンアプリによる情報ケアソリューション。当事者とガイドがアプリを導入。当事者側で問題が発生した際、デバイスから入力された動画をライブストリーミングでガイドに送信、当事者は予約や待ち合わせ無しに、ガイドによる遠隔移動支援を依頼できる。視覚障がい者の通学・通勤時などの歩行の危険を低減し、生活の質向上を支援する。
2列目左からNEXT VISION髙橋政代氏、トーマツ パートナーズ 仁木宏一氏、バイエル薬品 高橋俊一(審査員)
1列目左からシミックヘルスケア株式会社 慶野晋一氏、株式会社QDレーザ 菅原充氏、
株式会社OTON GLASS 島影圭佑氏、慶應義塾大学医学部眼科学教室 光生物学研究室 堅田侑作氏、Locomoco Inc. 遠藤知慎氏